「2006年に半導体ディスクは,ハード・ディスク装置の置き換えではなく補完的な記憶装置として位置づけられる」。米Web-Feet Researchが米国時間4月30日に,半導体ディスクとハード・ディスク装置に関する市場調査の結果を明らかにした。
半導体ディスクは2006年に,出荷台数で550万台,売上高で53億ドルの市場になるという。半導体ディスクのメリットとして,Web-Feet社は以下をあげる。
・対衝撃性に優れる。また,ハード・ディスク装置よりも厳しい動作環境に耐えられる。
・MTBF(mean time between failures)はハード・ディスク装置に比べ5倍。
・データ伝送速度(メディア伝送速度)が高い
一方でハード・ディスク装置は,Mバイト当たりの単価で半導体ディスクよりも優れている。ただし半導体ディスクは,その差を急速に縮めている。
“半導体ディスク”対“ハード・ディスク装置”のMバイト当たりの単価は,2001年に「3.10ドル対0.022ドル」だった。これが2006年には,「0.12ドル対0.004ドル」になると,Web-Feet Research社は予測する。
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