フランスのThomson Multimediaが現地時間4月18日に,MP3技術に関して米Cirrus Logicとライセンス契約を結んだことを明らかにした。
ライセンス供与するMP3技術はThomson社とドイツのFraunhofer IIS-Aが特許を所有しているもので,Thomson社が独占的にライセンシングを行っている。
「Cirrus社は同技術の100社目のライセンシとなる」(Thomson社)という。Cirrus社はオーディオ/ビデオ受信機やMP3対応携帯インターネット・プレーヤ向けLSIを開発している。
Thomson社は1995年に同技術のライセンシング・プログラムを開始しており,ライセンシには米Adobe Systems,米Apple Computer,Creative Labs社,米Microsoft,米MusicMatch,米Macromedia,米RealNetworks,Micronas社,NEC,韓国Samsung,三洋電機,米ST Microelectronics,米Texas Instrumentsなどが含まれる。2001年3月7日には米QUALCOMMとのライセンス契約を発表した。
なおThomson社は1月9日に,新たなMP3コーデック「mp3PRO」を開発中であることを明らかにしている。mp3PROは,ビットレートが64kbpsであっても従来の128kbpsと同等の音質が得られるという。これによりフラッシュ・メモリ内に格納できるデジタル・オーディオの容量がほぼ2倍になる,またインターネット・ラジオの放送局にとってはCD並みの音質を保ちながら帯域幅を狭くできるなどのメリットがあるとしている。
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