広帯域ネットワーク技術の米Proximと広帯域インターネット・アクセス機器の米Netopiaが合併計画を解消した。米国時間3月23日に両社が明らかにしたもの。

 現在の市況を考慮して,組織再編契約や関連する契約を破棄することで両社が合意したという。解約金などの支払いは行わない。

 Proxim社は,住宅,企業,サービス・プロバイダ向けに有線/無線の広帯域ネットワーク製品/ソリューションを提供している会社。同社は米国時間1月22日に,DSL技術をはじめとした広帯域加入者線アクセス技術に対応する製品市場に進出するとして,Netopia社の買収計画を発表していた。

 なお合併計画は解消するものの,両社は「今後も戦略的パートナとして密接に協力しあう」(両社)という。またNetopia社は,同社のさまざまな広帯域ルータやアクセス機器にProxim社のHomeRF技術を取り入れていくとしている。

 「両社の合併計画が予定通りに進まなかったのは残念だが,これでProxim社の戦略的目標が変わるわけではない。Proxim社はNetopia社などの主要企業と協力して,高度な無線ネットワーク機能を備えた最新の広帯域アクセス・ソリューションを開発していく」(Proxim社会長,社長兼CEOのDavid C. King氏)。

◎関連記事
米Proxim,広帯域アクセス機器のベンダーである米Netopiaを買収
無線機能とLAN機能を分離した無線LAN機器,プロキシムが2001年3月メドに出荷
米プロキシム,米3Comや米シスコなど6社を無線LAN特許の侵害で提訴

[Proxim.comに掲載の発表資料]
[netopia.comに掲載の発表資料]