米IDCが米国時間3月15日に,データ・ウエアハウス向けツールの世界市場に関する調査結果を発表した。データ・ウエアハウス向けツールを作成ツール,管理ツール,情報アクセス・ツールに分類し分析したもの。

 市場は年平均成長率26%で拡大し,売上高は1999年の50億ドルから2004年には170億ドルに達するという。

 「すべての分野が市場全体の成長に貢献するが,けん引するのは情報アクセス分野である。収入源はデータ・ウエアハウスの作成や管理から,情報アクセス・ツールへと変化しつつある。データ・ウエアハウジングが成熟に向かっており,データを取得し保存する初期段階から,幅広いユーザーに情報を配信する段階へと移行するためである」(IDC上級アナリストのDan Vesset氏)。

 2004年に情報アクセス分野の売上高は88億ドルに達する。1999年~2004年の年平均成長率は35%で,管理ツール分野の成長速度を上回る。情報アクセス分野の売上高が市場全体に占める割合は,1999年に36%だったが2004年には50%を超えるとみる。

 地域別でみた場合,データ・ウエアハウス向けツールの最大市場は北米で,今後もこの傾向が続く。2004年の市場シェアは北米が50%,西欧が31%,アジア太平洋地域が約13%となる。

 プラットフォーム別では,Windowsが引き続き最大シェアを維持するとみる。

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