米IDCが米国時間7月24日に,customer relationship management (CRM)向けデータ・ウエアハウジング・ソフトウエアとサービスの世界市場を調査した結果を発表した。


 「CRM向けデータ・ウエアハウジングは,クローズドループのCRMシステムにおいて,欠かせないものである」(IDC,Data Warehousing and Information Access調査プログラムの上級アナリストDan Vesset氏)。


 クローズドループのCRMシステムは,顧客とのやりとり,顧客データの統合,顧客データ分析,顧客との相互関係のパーソナライゼーションという四つの事業プロセスを実行する。そのうち,顧客データの統合,顧客データ分析,顧客との相互関係のパーソナライゼーションはデータ・ウエアハウジングが担う役割である。


 IDCの調査結果によると,世界におけるCRM向けデータ・ウエアハウジング・ソフトウエアとサービス市場の売り上げは,1999年の42億ドル未満から2004年には200億ドル超に達する。現在,ソフトウエアが全売上高の約52%を占めているが,2004年にはサービスがほぼ55%を占めるようになるという。


 またIDCは,外部の顧客情報源の統合,顧客データ・ウエアハウスの管理,技術の検証と選出,事業プロセスの再検証と再構築,エンド・ユーザのトレーニングなどの能力を備えたサービス企業が,成功の可能性を抱えているとみている。


  • www.idcresearch.comに掲載の発表資料