米Dell Computerと米Oracleが米国時間1月31日に,Linuxを使ったソリューションの動作テストを行う「Linux検証センター(competency center)」を開設することを明らかにした。
Oracle社のデータベース管理システム「Oracle9i」とDell社のハードウエアの組み合わせたLinuxソリューションの動作検証を行う。Dell社のハードウエアには,PCサーバー「PowerEdge」やストレージ・システム「PowerVault」などを用いる。Linuxディストリビューションには米Red Hatの製品を使う。
センターはDell社のテキサス州の敷地内に置く。2001年春オープンの予定。
「企業向け市場では,“Linux+主要ハードウエア・ベンダー製品”の組み合わせが勢力を増している。Dell社と連携することで,Linuxベース・システムに向けたアプリケーションの導入・展開を支援する。簡易化や信頼性向上などの面でサポートしていく」(Oracle社Platform Technologies部門担当上級副社長,Michael Rocha氏)。
なおOracle社は,LinuxとOracle 9iを組み合わせたソリューションのプラットフォームとして,Dell社のPCサーバー「PowerEdge」とストレージ・システム「PowerVault」を利用することも明らかにしている。
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