米Oracleが米国時間1月30日に,Linuxに対応した「Oracle Internet File System」と「Oracle Parallel Server」の配布を開始したと発表した。

 Oracle Internet File Systemによって,開発者はJavaやeXtensible Markup Language(XML)などのプログラミング言語を使ったコンテンツ管理やコラボラティブ・アプリケーションの記述や導入を簡素化することができる。JavaベースのApplication Programming Interface(API)を使った,ファイル・システムの能力拡張が可能。また,ビルトインのコンテンツ管理機能やWeb Distributed Authoring and Versioning (WebDAV) のサポート機能も備える。

 Oracle Parallel Serverは最大4ノード,8ウエイのクラスタ構成に対応するクラスタ・ソフトであり「Linux環境でのアプリケーションとデータの性能を大幅に高めることができる」(Oracle社)。システム停止といったトラブル発生時でも1分以下でフェールオーバできるという。予測不可能な負荷に対してもクラスタ接続したサーバ間で分散できるようにする。

 Linux版のOracle Parallel ServerはOracleデータベースのオプションとして,Oracle Internet File SystemはOracleデータベースの無償バンドル機能として配布する。開発者はOracle Technology Network(OTN)から無償でダウンロードできる。

 さらに同社では一般ユーザーを対象にした「Oracle's Linux Fast Start Kit」の無償公開も開始した。このキットにはOracle9i Application Serverと最新のOracle8iのオーバビューと,Oracle9i Application Server for Linuxのフリートライアルが含まれるほかOTNのLinuxメンバー・フォーラムにアクセスできるようになる。さらにRedhat Linux.用に新たに開発された「MySQL-to-Oracle Migration Workbench」も含んでいる。

 また,Oracle社と米American Expressが電子調達と決済の統合ソリューションに関して戦略的提携を結んだと,American Express社が同日発表した。

 Oracle社はAmerican Express社のカード決済プラットフォーム「Corporate Purchasing Card」および会計ソフトをOracle社の「E-Business Suite」に統合する。発注,注文処理,計算書確認,データ管理,プログラム保守の手続きを簡素化する。

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[www.prnewswire.comに掲載の発表資料1]