米Cahners In-Stat Groupが米国時間1月17日に,ストリーミング・メディア・サーバー市場について調査した結果を発表した。

 市場規模は2005年に約14億ドルに達するという。ストリーミング・メディア・サーバーの販売台数は2003年まで1年間に約100%増のペースで増え続ける。その後2004年と2005年に成長率は低下するものの,販売台数は増加を続ける。

 主要証券会社や米Intelなどの大手企業は自社のWWWサイトで定期的にストリーミング・オーディオやビデオを配信しているが,今後数年でこうした企業が増加する。ストリーミング・メディア・サーバーはWWWサイトの発展において,重要な役割を担う。

 「また,企業はストリーミング・メディア・サーバーの専用ネットワークを構築し,待ち時間の削減,トラフィックの渋滞や遅滞の回避を図っている」(In-Stat社Multimedia Broadband Services Group主席アナリストのGerry Kaufhold氏)。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・新技術により非常に多くのストリーミング配信を同時に行うことができるようになり,ストリーミング・メディア配信専用のネットワークも強固になる。このため,2004年と2005年はサーバー需要が低下する。

・ストリーミング・メディアは消費者を引きつけ,WWWサイトにおける視聴者の滞在時間を増やす。

◎関連記事
会社でもストリーミング放送が楽しめる ファイアウォールを越えられたのはなぜ?
インターネットのビジネス用ストリーミング・ビデオを体験してみよう
「米国のストリーミング・メディア視聴が65%増の3500万人に」と米ニールセン
サン,シスコ,アップルなど,ストリーミング標準化で業界団体「ISMA」設立

[発表資料へ]