米Intelとカナダのグラフィックス・アクセラレータ・ベンダーATI Technologiesがクロスライセンス契約を結ぶことで合意に達した。米国時間1月10日に両社が明らかにしたもの。またこの契約をもって両社間で係争中だった訴訟について,両社は和解に達する。

 契約は,特定の特許を互いにライセンス供与するというもの。またATI社は,Intel社のマイクロプロセサに向けたグラフィックス内蔵チップセット開発に関する権利についてもIntel社と協議中である。

 「契約は広範なもの」(両社)としているが,これ以上の詳細については現時点では明らかにしないという。ただし,ATI社の社長兼COOのDave Orton氏は一例として,「我々のRADEON製品をIntel社向けに開発できるようになる」などととコメントした。

 またIntel社のDesktop Platform Group副社長兼事業部長の Louis Burns氏は次のように述べている。

 「このクロスライセンス契約によりストリーミング・コンテンツ,インタラクティブ・ゲーム,映像のエンコーディング,インターネット・コンテンツの作成などに興味をもつ顧客に向けた製品の供給を強化できる」。

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