米Microsoftが米国時間11月27日に,子ども向けにインターネットでのプライバシー保護やセキュリティに関する教育用ツールを発表した。セキュリティについて楽しく学べる「Stay Safe Online」と,個人情報の保護についてのQ&A「Safe Internet」の2つを提供する。
「当社が実施した調査から,親は子どもが不適切なWWWサイトを閲覧したり,見知らぬ人とネットで会話や連絡を取り合ったりすることについて,非常に心配している。また,半数以上がコンピュータ・ウイルスの被害やクレジット・カード情報の漏洩を『非常に心配』と回答している。子どものインターネットの知識や利用に関し,『ついていけない』とする親が多いことも明らかになった」(Microsoft)。
「Stay Safe Online」は,WWWのブラウジングに関し,基本的なセキュリティについて解説する15分間の教育用アニメ。制作には,米少年少女クラブ団体のBoys & Girls Clubs of Americaの協力を得た。アイス・スケートの金メダリストTara Lipinski選手を起用,導入部分でネットのセキュリティについて語りかける。講義部分では,全米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手Shaquille O'Neal氏のアニメ・キャラクターが案内役を務め,オンライン・セキュリティの6カ条について説明する。
その6カ条とは,個人情報を絶対に入力しないこと,ネットで知り合った人と会う約束をしないこと,など。
最後に,学んだことを確認するクイズを実施,全問正解するとStay Safe Onlineの証書がもらえる。
Q&Aの「Safe Internet」は,「WWWサーフィンするのに,なぜ家族のプライバシー保護の重要性を学ぶ必要があるのか?」,「DSLやケーブル・モデムを使ったインターネットへの接続は安全か?」,「cookieとは何か?」「オンライン・ショッピングのトランザクションにおいて,クレジット・カード情報のセキュリティがどのように保護されるのか?」などといった質問に対する答えを提供する。
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