米McAfeeのASP事業部門McAfee.com社が米国時間10月2日に,コンテンツ・フィルタリング・サービス「Internet Privacy Service」の提供を始めたことを明らかにした。価格は年間29ドル95セント。

 McAfee.com社は,「Internet Privacy Service」を主に児童向けの有害コンテンツ・ブロック・ツールとして提供する。指定したWWWサイトにはアクセスできなくなる。クレジット・カード番号や社会保障番号,銀行口座番号などといった個人情報データは,モニタリングや暗号化を行い,データが不正に伝送されるのを防ぐ機能も備える。Internet Privacy Serviceで提供する機能の詳細は以下の通り。

・コンテンツ・フィルタリング:
 児童がアクセスできるWWWコンテンツについて,保護者が制限を設けることができる。児童1人ひとりに個別のアカウントを作成し,年齢などに応じたフィルタリング・レベルの調節が可能。

・クッキー・ブロック:
 ユーザがcookieを管理できる。cookieをすべてブロックするか,WWWサイトに応じてブロックするかを選択できる。

・広告ブロック:
 バナー広告,ポップアップ広告,その他不要なWWW広告をブロックする。メモリの浪費やダウンロードの効率を落とさずに済む。

・自動チャット・フィルタリング:
 児童が不適切なタイトルを掲げたチャットルームへ入室するのを防ぐ。

・Internet Time Limits:
 児童がインターネットに接続できる時間について,保護者が制限を設けることができる。使用を可能とする日にちや時間を設定すると,それ以外の時間帯での接続はブロックされる。

・WWWサイト・ブロック:
 特定のWWWサイトのURLを指定すると,アクセスできなくなる。

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