米Net2Phoneは米国時間11月21日に,米Microsoftのインスタント・メッセージ・サービス「MSN Messenger Service」の最新版で,パソコンを使った国際通話サービスを提供することを明らかにした。
1800万人以上のMSN Messenger Serviceユーザーは,パソコンから米国外の電話機に向けた音声通話サービスを受けることができる。
Net2Phone社は2000年7月から,国内通話に関しては同様のインターネット電話サービスをMSN Messenger Serviceで提供している。サービスを始めてから90日間で利用時間は2億3000万分以上,通話件数は4400万件に達したという。MSN Messenger Serviceの最新版では,通話サービスの適用範囲を米国外にも拡張する。
Net2Phone社のクライアント・ソフトウエアをMSN Messengerソフトウエアに組み込む。追加ソフトのダウンロードは不要である。MSN Messengerユーザは電話帳リストから相手の電話番号(自宅,勤務先,携帯電話)を選び,「Call」ボタンをクリックするだけで世界中に電話をかけることができる。相手がオンラインにいなくても,またMSNサービス・ユーザーでなくとも通話できる。パソコン同士の音声通話も可能。
MSN Messengerの最新版はWWWサイトで配布している。
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