米IBMが米国時間11月2日に,PCサーバー「eServer」の新製品を発表した。小企業向けのマシンは970ドルと1000ドルを切る。
発表したのは「x200」と「x220」。両機種とも同日出荷を始めた。「小企業向けに970ドルからと,手ごろな価格帯で提供する」(IBM社)。
「x200」は,970ドルから1555ドルまでの7機種を用意した。970ドルのモデルは,667MHz動作のCeleronプロセサを2個搭載するデュアル構成が可能。Pentium IIIプロセサ搭載機も用意する。主記憶は標準64Mバイトで最大1.5Gバイトまで拡張できる。ストレージ・コントローラはUltra160 SCSIもしくはATA66。内蔵ハード・ディスク装置は15Gバイト(最大145.6Gバイト)である。筐体はタワー型。
「x220」は,1405ドルから2344ドルまで9機種を用意した。1405ドルのモデルは,800MHz版Pentium IIIのデュアル構成が可能。最高速のPentium IIIは933MHz版である。主記憶は標準128Mバイト(最大4Gバイト),内蔵ハード・ディスク装置は最大145.6Gバイトまで搭載できる。ストレージ・コントローラはUltra160 SCSI。ハード・ディスク装置の回転数は1万5000rpmと速い。筐体はミニタワー型で,オプションとして高さ4Uのラックマウント型モデルも用意する。
両機種とも5個の32ビットPCIスロットを備える。10/100Ethernetに対応する。OSは,Windows 2000およびWindows NT,Linux,NetWare,SCOのUnixWareなどが利用できる。
米IDC(International Data Corporation)の上級アナリストであるJoseph Rigoli氏は,「小企業には,コストの面からまだLANの構築に取り組んでいないところがかなりある。1000ドルを切る価格帯は,こうした企業を引き付けるだろう」と分析する。
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