米Western Digitalが,米Microsoftの家庭用ビデオ・ゲーム機「Xbox」向けに3.5インチ型ハード・ディスク装置(HDD)「WD Protege」を提供することで,両社が複数年契約を結んだことを明らかにした。WD社が米国時間10月10日に発表したもの。

 2001年6月にMicrosoft社への出荷を始め,2003年半ばまで継続して供給を行う。なおMicrosoft社は,Xboxを2001年第3四半期にリリースする予定である。

 WD社のProtegeは,ディスク1枚のエントリ・レベルの製品。回転数5400rpmで,ディスク1枚当たりの容量は20Gバイト。Ultra ATA/100インタフェースを備えた10Gバイトおよび20Gバイトの製品を,2000年第3四半期末にリリースした。

 Microsoft社のXboxは,マイクロプロセサに600MHzのPentium IIIプロセサを使う。64Mバイトの主記憶とDVD-ROMドライブを標準で装備する。基本ソフトはWindows 2000のカーネルをベースにする。グラフィックスLSIは米NVIDIAのGeForceである。

 WD社のリリースでは,家庭用ビデオ・ゲーム機市場は「2002年までに出荷台数ベースで3900万台規模に成長する」という米Gartner Groupの予測を紹介しているが,逆に米IDC(International Data Corporation)は「2003年に2120万台でピークを迎える」との予測を発表している。

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[発表資料]