調査会社の米Gomezが米国時間10月10日に,2000年ホリデー・シーズンのオンライン小売り販売に関しての予測を発表した。約60社のオンライン小売業者における今年のホリデー・シーズンに向けた準備状況などを調査したもの。

 それによると,今年のホリデー・シーズンにおけるオンライン小売り販売の売上高は,昨年と比べて約2倍の114億ドルに達するという。

 売り上げが伸びるの要因にはいくつか考えられる。たとえばインターネットの利用が増加し,多くの消費者がインターネットをショッピングの貴重なチャネルとして考えるようになっていること。また伝統的な小売店や認知度の高いメーカまでもが,特にオンライン活動を中心とした複数チャネルのマーケティングを展開している。

 多くの企業が市場に参入し,機能や品揃えを充実してオンライン・サービスに臨むために,今年のホリデー・シーズンは非常に競争が激しくなると,Gomez社は予測する。

 Gomez社の調査で,在庫プラン,在庫管理,販売促進への投資が増加していることが明らかになった。Gomez社の予測分析によると,81%の小売業者が今年のホリデー・シーズン中にリアルタイムの在庫管理を導入する計画である。オンライン小売業者は運送業者からサービス・レベル保証を取りつけるなどの策を講じている。この四半期に,これら効果的な準備をしている小売業者はそうでない小売業者との差は大きく開くことになる。

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