米Ovumが米国時間10月4日に,インターネットに対応したCRMソフトウエア「eCRMソフトウエア」の市場を調査した結果を発表した。

 Ovum社が定義するeCRMソフトウエアの目的は,WWWやWAP対応携帯電話機を利用する顧客向けに情報やサービスをパーソナル化し,従来のチャネルと変わらない購入環境を提供することである。

 eCRMソフトウエア市場は莫大な成長が期待できるという。2005年に市場は100億ドルを超える規模に拡大する。

 「市場のシェアを獲得するのはATG社,米BroadVision,Open Market社などの電子商取引向けベンダ, Annuncio社やNet Perceptions社などの専門家向けベンダ,米IBMや米BEAなどの一般向けアプリケーション・サーバーのサプライヤである。米Siebel Systems,カナダNortel傘下のClarifyなどのベンダが新たなe-CRMでの成功を目指すには,根本的に製品やサービスを見直さなければならない」(Ovum社アナリストのColin Brash氏)。

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