米IDCが米国時間8月17日に,Customer Relationship Management (CRM)アプリケーション・ソフトウエアの世界市場を調査した結果を発表した。1999年における市場の売上高は前年比で71%増加して33億ドルだった。

 今後,成長の速度は弱まるものの年間平均成長率30%で市場は拡大し,2004年には121億ドル規模に達するという。ちなみにIDCはCRMアプリケーションを,販売オートメーション・ソフト,マーケティング・オートメーション・ソフト,顧客サポート/コール・センタ向けソフトの三つに分類している。

 1999年は販売オートメーションが最大のシェアを占めた。しかし2000年は顧客サポート/コール・センタ向けが首位に立つとIDCは予測する。マーケティング・オートメーションは,2004年まで最も急速に成長する分野とみる。

 地域別で見た場合,最大の市場は北米で,1999年には世界における売上高の70%を占めた。しかし,北米は他のどの地域よりも成長率が低くなり,2004年には64%に減少する。西欧が最も大きく成長する地域で,年平均成長率は36%。なおCRMアプリケーション・ソフトウエア市場全体の年平均成長率は30%である。

 CRMアプリケーション・ソフトウエア市場の競争はし烈である。上位5社以外のサプライヤで,市場シェアが2%を超える企業は存在しない。

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