米Microsoftは,Windows OSの次期版「Longhorn」(開発コード名)にRSSフィードの検出/表示/購読機能を組み込む。Microsoft社が米国時間6月24日に明らかにしたもの。同社は,RSSの機能を拡張した新仕様「Simple List Extensions」も発表した。

 OS自体にRSS対応機能を搭載するため,ユーザーはRSSフィードを簡単に利用できるようになるという。「Webブラウジング中,よく目立つアイコンでRSSの存在を分かりやすく表示する。WebブラウザでそのRSSフィードを読むこともできる。RSSフィードの登録は,Webサイトを“お気に入り”に追加するのと同じくらい簡単な操作で行える」(同社)

 Longhornでは,アプリケーション開発者向けのRSS機能も提供する。この機能を使用すると,RSSの購読や発行といった操作が可能なアプリケーションを開発できる。たとえば,コラボレーション・ソフトウエアのカレンダ・アプリケーションにRSS機能を組み込むと,会議の情報をRSSフィードで確認したり通知したりできる。

 Simple List Extensionsは,現在のRSSが一定の時間間隔で情報更新を確認するだけなのに対し,情報の変更や削除を可能とする。これにより,同社は「(企業が)商品の受発注業務にRSSを利用できるようになる」と説明する。さらに,RSSフィードにそのリスト自身や各項目の補足情報を入れる機能も追加する。「小売店が商品の価格や売れ行き,顧客の評価などを商品情報とともに配信できる」(同社)

 同社はSimple List Extensions仕様にRSS 2.0と同じライセンス条件を設定し,Creative Commonsに従って無償公開する。

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