ノルウェーOpera Softwareは現地時間3月25日,同社のWebブラウザ「Opera」新版のベータ2を公開した。ベータ2では,国際化ドメイン名(IDN:International Domain Name)に関する問題などに対応した(関連記事)。なお,現行バージョンが7.54であることから,新版は「Opera 8」になることが予想されるが,今回公開されたベータ2の情報には,ベータ版(ベータ1)のときと同様に,バージョン番号や新名称などは明記されていない(関連記事)。
今回公開されたベータ2では,主にセキュリティ機能を充実させたという。例えば,「国際化ドメイン名によるURL偽装」に対応した。具体的には,IDNを適切なポリシーで運用しているレジストリのTLD(例えば,jpやkr)のリスト(ホワイト・リスト)を用意する(関連記事)。そして,リストに記載されているTLDのURLについては,従来通りアドレス・バーにIDNのURLを表示し,リストにないTLDのURLはpunycodeで表示する。リストに掲載するかどうか(そのTLDのレジストリが信頼できるかどうか)は同社が判断し,リストは定期的に更新するという。
また,SSLのサイトにアクセスした際には,アドレス・バーに錠前アイコンを表示させるとともに,デジタル証明書の持ち主を表示する。錠前をクリックすると,デジタル証明書の詳細が表示される。
このほか,デジタル証明書が失効されていないかどうかをオンラインで検証するOCSP(Online Certificate Status Protocol)を実装した。加えて,操作や見た目をより容易にカスタマイズできるようにもしたという。
Opera新版のベータ2は,同社のダウンロード・サイトから無償で入手可能。ただし,ベータ2が用意されているのはWindowsプラットフォームの英語版のみ。
◎参考資料
◆Changelog for Opera Beta 2 for Windows
◆Opera Tackles Phishing: Second Beta of the Opera Browser Available Today
(勝村 幸博=IT Pro)