残業禁止のかけ声ばかりが横行する“働き方改革”に振り回されていてはもったいない。自分たちから働き方を変える策を仕掛けよう。システムエンジニアらしい工夫を盛り込み、働き方改革を推進する現場に迫った。
「ジタハラ」なんか怖くない
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働くママに大好評、ボイスチャットでスキル向上
主体性を発揮できる仕事がチームで増えてきたら、今度は個人の活動も振り返ろう。ポジティブな仕事を増やす上で、個人が工夫できる余地は大きい。個人で幅広いスキル、深い知識を身に付ければ、取り組める仕事の幅も広がる。取り入れたい工夫の1つは、就業時間後に開かれている社外の交流会や勉強会に参加することだ。
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うんざりする「働き方改革ごっこ」、抜け出すための心得
長時間労働の削減は大事だし、業務効率を高めることも大切だ。ただ、それだけで十分だろうか。「今の仕事は成長を実感できない」などと若手のメンバーからは嘆きの声が聞こえてくる。この状態から抜け出すために、エンジニアには自分たちが得する働き方は何かを真剣に考え、実践することが求められる。
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ダラダラ残業を撲滅、「定時帰らせキャンペーン」の仕組み
自分だけ帰るのは申し訳ない。各メンバーがそんな思いを抱いて、不急の作業に取りかかって残業してしまうケースが少なくない。いかに帰りやすい雰囲気をチームに醸成していくかが、働き方改革の実効性を高める上で大切だ。「定時帰らせキャンペーン」というべきルールを運用するチームがある。
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AIが実現、ここまで広がるIT現場の自動化
人手では改善しにくい業務・作業が見つかったら、ITツールで自動化できないかを検討しよう。作業テストの自動化などに取り組むIT現場は以前からあるが、最近は人工知能(AI)などの技術が進化したことによって自動化の対象が以前よりも広がっている。
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あと5分の余裕をひねり出す「超綿密15分時間割」
必須ではない業務・作業をやめて時間の余裕ができたら、今度は必要な業務・作業にかかる時間を短縮する余地を探りたい。そこで、現場の様々な業務・作業の所要時間を可視化する。所要時間の可視化を徹底する現場の1つは、オージス総研の西浦友介導管・ガス製造・発電システム部 第二チーム リーダーらのチームだ。
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押し付けの“働き方改革”は失敗する、現場が活気づく4ステップ
経営層など上からの押し付けの“働き方改革”に振り回されず、主体的に働き方を変えて残業削減や生産性向上の成果を出すIT現場が増えてきた。こうした現場は、大きく4ステップを踏んで活動を推進している。