今すぐ全社で広く使わせたい

 ビジネスパーソンにとって最も身近なデータ分析ツールは、エクセルだろう。だが扱えるデータ量が限られ、手作業が多いため、ビッグデータ分析には使いにくい。そこで役立つのが、大容量のデータを扱え、多様な分析機能を持つBIツールだ。

 BIツールの多くは、定型的なリポートを作成したり、リポートに表示した各種グラフのうち日常的に監視したいグラフをピックアップして1 つの画面に表示させる「ダッシュボード」を作成したりする機能を持つ。ただし従来は、エンドユーザーだけでは作成できず、IT部門の支援を要することも多かった。

 最近は、エンドユーザー自身がリポートやダッシュボードを作成できるよう、操作性を高めた「セルフサービスBI」が登場している(16 ページ参照)。ここからは主な製品を見ていこう。まずは、エクセルを開発する日本マイクロソフトの「Power BI」である。

 日本マイクロソフトは、以前からPower BIを提供していた。ただし、単体製品ではなくエクセルのアドオンツールとしてだ(図)。しかも、アドオンできるエクセルは「Excel 2013 の企業向けライセンス版」に限定していた。アドオンツール自体は無償だが、利用にはExcel 2013 の企業向けライセンスを別途、購入する必要があった。

●新しい「Power BI」には3つの提供形態がある
●新しい「Power BI」には3つの提供形態がある
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