マーケティング活動の至るところに“デジタル”が組み込まれている昨今。「デジタルマーケティング」よりも「マーケティングのデジタル化」という言葉が適切のようい思われる状況だ。

 企業がマーケティング活動をこれまで以上に進化させていくには、マーケティング部門とIT部門での緊密な連携が重要であるとよく言われる。特に近年は、使用するツールなどが大掛かりなものとなっており、導入や実装にあたっては、そこにIT部門が関与するケースが増えている。

 とはいえ、現実にマーケティング部門とIT部門がきちんと連携している企業は、それほど多くないようだ。マーケティングの調査・分析などを専門に手掛ける米Leapfrog Marketing Instituteが毎年実施している調査の『CMO Digital Benchmark Study』の2015年版によると、マーケティング部門とIT部門がそれぞれ異なる方向を目指しているという。しかも、その事実を互いに認識しているようだ。

 同調査によると、回答したマーケティング部門とIT部門の役員の60%以上は「ゴールや評価指標が互いの部門でバラバラな状態になっている」と回答した。つまり足並みをそろえようにも、まず互いの部門が設定しているゴール、そしてそのための活動に対する評価指標が一致していないということだ。

 本調査では、これを「Root Issue(根本的な問題)」と指摘。この結果、至るところでマーケティング部門とIT部門のそれぞれの認識に差が出ていると解説している。

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