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 メールマーケティングは時代の変化によって手法も変化しつつあります。コンテクストマーケティングや、One to Oneマーケティングなどという言葉が流行っている通り、ユーザ個々に即した情報を届けることが主流になりました。

 メールマーケティングの変化に伴い、新しいメールマーケティング手法、「コンテクスチュアルメールマーケティング」が注目を集めています。コンテクスチュアルメールマーケティングはどのような手法なのか、ご紹介します。

コンテクスチュアルメールマーケティングとは?

コンテクスチュアルメールマーケティング
 ユーザの検索履歴やWebでの行動履歴といった「ユーザの行動データ」や、メールを開いたときの場所や時間といった「リアルタイムデータ」によってメールの内容を変える手法

 メールを開封する場所や、タイミングは人それぞれです。スマートフォンなどのモバイル端末の普及により、いつでも、どこでも情報を得られる時代です。

 ある人は「朝早く、北海道で大雪の中メールを開封」するかもしれませんし、またある人は、「お昼の蒸し暑い沖縄で開封」するかもしれません。コンテクスチュアルメールは、メールを受信した人、個々の行動背景やその時の状況に合わせたコンテンツを、「どのような文脈で」伝えるのかを考慮し、配信します。一方的なメール配信ではユーザの心を掴みにくくなっている時代なのです。

 ちなみに、One to Oneメールは、開封したタイミングで内容が変わるのか、変わらないのかといった点がコンテクスチュアルメールと異なります。

具体的なコンテクスチュアルメールの例

▼メールを開封した地点によって内容が変わる
→開封した時の天気や時間によってメールの内容、及び画像などが変わります。例えば、雨が降っている地点で開封した人には、雨の日割引クーポンを自動で組み込むといった具合です。

▼メール開封地点の最寄りの店舗地図を表示
→例えば、普段は東京に住んでるけど、出張で大阪に行った場合、開封地点が大阪であれば大阪の最寄りの店舗地図が表示されます。全国にチェーン店などを構えている場合などに有効です。

▼デバイス別にコンテンツを出し分ける
→顧客が利用しているデバイスに合わせてメールを配信することができます。BtoBの場合、モバイル端末から資料請求などはなかなかしないですよね。その場合、PC端末に対応したコンテンツを出すことができます。それぞれの端末に合わせることができるので、視覚的にも見やすくなります。

ちなみに、海外では

<リアルタイムA/Bテスト>
 マーケティング担当者は、メール受信者をグループで分けて、コンテンツのテストを実施。その結果を今後のマーケティング戦略に活かす。

<リアルタイム在庫&予約>
 座席の空席情報や、最新の在庫状況が配信される。電子メールを開くたびに最新情報を更新。などの機能も使用されているそうです。このように、顧客個人に合わせたメール配信できることが特徴です。

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