今回は、メールマガジンを実際に運用している「中の人」からの質問に答える方式で、日ごろメルマガを作成して直面するであろう悩みに応えていきます。具体的な社名や業種などは公開していませんが、質問したのは皆、実際にメルマガを編集している担当者です。
質問(1)メルマガの件名(タイトル)は、どこまで過激にしていいですか?
メルマガを読んでもらうには件名(タイトル)が重要だと聞きました。でも、件名が過激だとメルマガの記事との差を感じさせてしまい、メルマガのイメージを壊してしまうのではないかと思います。このさじ加減がよく分からないので教えてください。
メルマガを読んでもらうには件名(タイトル)が重要だと聞きました。でも、件名が過激だとメルマガの記事との差を感じさせてしまい、メルマガのイメージを壊してしまうのではないかと思います。このさじ加減がよく分からないので教えてください。
平野友朗の解答
件名を過激にすると気にとめる人が増えるため、当然、開封率は上がります。この過激にも二つの方向性があります。
「メルマガの記事に関連した過激さ」と「メルマガの記事に関連していない過激さ」です。
後者の、メルマガの記事に関連していない過激さとは「平野さん!このままでは訴えられます」のような件名です。件名で不安を煽り、開封させる手法です。
これは迷惑メールを送る業者がよく使う方法です。彼らは、嫌われるとか媒体の価値が下がるということは考えていません。この手法を使うことはお勧めできません。
では、「たった5日で売上が1.8倍になったメールマーケティングの手法を初公開」という件名だったらどうでしょう。メルマガの記事で手法が公開されていたとしたら、納得感はあるはずです。また、初公開という文言も「世間で」ではなく「当社にとって」というニュアンスがあるならば、過激だと受け取る人はいないでしょう。
別の事例を考えましょう。「どんな人でも3日で5kgダウン。劇的な手法を読者だけに公開!」このような件名があった場合、「どんな人でも」に嘘を感じますが、これを見て食って掛かる人はほぼいないと考えられます。
メルマガの件名は、雑誌の見出しや電車の中刷り広告のコピーのようなイメージです。多少の誇張は許容されます。ただし、媒体のイメージを左右する要素であることは間違いありません。