メルマガの効果はこれから落ちる一方
今、断言できること。それは、「メルマガの効果は落ちる一方」だということです。メルマガが、営業ツールやPRツールとして定着したのは、今から15年くらい前です。当時はメルマガを出しさえすれば売り上げにつながり、ちょっと工夫をするだけで読者をドンドン集められました。
しかし、今では当たり前のツール。いろいろなメルマガが届きます。中には、コンテンツがスカスカで、気付きもお役立ち情報もないモノさえあります。そうなると、受信者はメルマガを受信しても開封しなくなるかもしれません。
もっと顕著なケースでは、メルマガを解除するのが面倒なので、Gmailなどが搭載している「迷惑メールを報告」ボタンを押して、その後はフィルターによってゴミ箱に直行させるかもしれません。そうなると、メルマガの閲覧率はますます低下していきます。
私は、小さな企業にこそメルマガを使ってほしいと考えています。小さな企業であれば、社長や経営幹部がメルマガを書くことになります。自分の考えを自力でまとめ、受信者に直接届ける。そこには体温があり、読み手の心に響く可能性があります。
これが大手企業の場合、メルマガ担当部署が複数人で執筆を担当します。不快感を生むような表現は逐一チェックして、修正します。場合によっては、広報担当の目が光ることもあります。そうすると、メルマガの「人気(ひとけ)」が消されてしまい、読んでも面白くないと感じられてしまうようになるのです。
誰もが知っている大手企業なら、それでもいいのかもしれません。そのブランドが好きで、メルマガ自体も愛着を持って購読している。その製品のお買い得情報だけでも、喉から手が出るほど欲しい。そうした受信者には、メルマガを優先して読んでもらえます。
一番、中途半端なポジションは、一般にブランドとしても認知されていない場合。これからしっかりとコミュニケーションをとり続け、信頼を勝ち得なくてはいけないステージです。
この場合は、コンテンツ力や運営体制が受信者に訴えるためにモノを言います。それなのに細かいチェック体制を引いたりすると、コンテンツ力のない面白みのないメルマガになる可能性が高いのです。