メルマガの読者数に対する誤解
「読者が何人だったらメルマガは成功しますか?」
今まで何度となく繰り返し聞かれた質問です。多くの方が、読者数ばかりを気にしてしまいます。
読者数は、多ければ多いほどよい。1万人以上いないと成功しない――。いろいろな噂を聞いたことがあります。しかし、これらは全て誤解です。この誤解の罠から抜け出すことが、メルマガ成功の第一歩です。
メルマガの読者数は、多い方がよいのは事実ですが、「読者が1万人いれば成功するのではなく、1万人いれば成功の確率が上がる」と考えるのが正しいです。読者数が300人でも成功しているメルマガ発行者はいます。読者数が10万人を超えているのに、まったくビジネスに貢献していないメルマガを見たこともあります。ただ、成功の確率を上げるために読者数を増やすのは、まっとうなアプローチといえます。
読者数を増やしたいのは見栄えの問題でしょうか。それとも実利が目的でしょうか。「数」を力や人気のバロメーターとして利用したいなら、「質」よりも「数」を重視してもよいでしょう。「読者数が10万人程度のメルマガを保有しています」というだけで、信頼を勝ち取り、何かしらのアライアンスが生まれるかもしれません。
過去には、メルマガの読者数を水増しするために、懸賞を利用するという手法が盛んに使われました。自社の商品やサービスと全く関係ないもの(現金、パソコン、旅行券など)を賞品として、読者を何万人も獲得したものです。
メルマガを送り続けていれば読者が心変わりして、しっかり読んでくれると思ったのかもしれません。しかし、多くの発行者が「薄い読者」を手に入れ、コンバージョンが取れないことに悩んでいました。
自社の商品やサービスとあまり関係のない賞品を提供しても、読者はメルマガに登録をしたことすら覚えていない可能性があります。自覚していないメルマガに勝手に登録されたと感じ、クレームを送ってくるかもしれません。実利を求めるなら、「濃い読者」を集めることが重要です。
読者の獲得はコストがかかるもの
手間をかけないと読者を集めることはできません。いくら面白い(役に立つ)メルマガを書いていても、自然に読者が増えることはまれです。