メルマガの価値を決めるのがコンテンツ

 メルマガの読者数が増えれば、売り上げが伸びる。クリック率が高まれば、売り上げが伸びる――。そう短絡的に考えてはいけません。メールマーケティングを成功させるためには、何度もいうように、目的と全体設計が大事なのです。

 メルマガを通じて、誰に、何をしてほしいのか。望む反応を得るために、メルマガで情報を発信します。一方的に情報を伝えることが目的の場合は例外ですが、たいていのメルマガは、情報を伝える先に求める反応があります。信頼関係を築く、問い合わせや販売につなげるなど、読者とのつながりにメルマガを活用し、伝えたいメッセージを伝えていきます。

 伝えたいことがあるからメルマガを使うわけですが、「伝える」だけではうまくいきません。「伝わら」なければダメなのです。

 「伝える」というのは、送信者側の認識です。メルマガを配信した=伝えた。そう捉えることもできます。

 一方、「伝わる」とは、受信者側の認識です。発信された情報を受け取り、理解する。納得する。行動に移す。反応はさまざまですが、情報を受け止め、咀嚼したことが「伝わった」という状態です。

 メルマガが目指すのは、「伝わった」状態です。「伝わる」ように「伝える」こと。それを見失うと、目先の伝えることにとらわれて、方向性を見失うこともあります。

 送信者が送りたいからといって送りつけるメール。それは、受信者にとってスパムメール以外の何ものでもありません。メールボックスに届きさえすればいいと思っているかもしれませんが、メールボックスの中で嫌な会社名やサービス名を見続けたらどうなるでしょうか。ますます、そのブランドが嫌いになります。「いつかチャンスが」と思っていても、そのチャンスは永遠に来ないのです。

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