アイデアが浮かびやすい場所として、トイレやお風呂、ベッドを挙げる人は多いかと思います。数年前、清涼菓子「FRISK」のテレビCMで、「アイデアが生まれるのは、どこですか?」というアンケートの結果を取り上げていましたが、そこでも1位がトイレ、2位がお風呂、3位がベッドでした。ちなみにこのCMの落ちは「会議室と答えた人はいなかった」というものでしたが。アイデアが生まれやすい場所で共通していたのは、「リラックスできる場所」です。

 ただ、都合良くアイデアが浮かぶわけではありません。ならば、これらの場所で、アイデアにつながるようなノマドをするといいのではないでしょうか。この方が結局は脳が刺激されて、アイデアが浮かびやすくなるかと思います。

 今回はトイレ、お風呂、ベッドでアイデアにつながるノマドについて紹介します。効果がありそうと思う方法があれば、ぜひ試してみてください。

トイレでは、普段読まない本を読んでみる

 便座に腰を下ろして数分、長い人でも10分ほどなのに、「どんなノマドができるのだろうか?」と疑問に思う人は多いでしょう。逆に考えれば、長くて10分ほどで済むのなら、普段読まないような本を読んでみてはいかがでしょうか。これなら気が進まなくとも、それほど苦痛を覚えることなく実行できると思います。

 このようなことを勧めるのは、情報を収集する際、気を付けていても、つい自分好みの偏った情報を選んでしまう傾向があるからです。そのため、普段読まないような本を読むことで、偏った考え方がほぐせたり、新たなアイデアにつながったりすることが少なくありません。

 例えば私の場合、あまり興味のない名コピー集をトイレで読んでいたのですが、意外と偏った発想をほぐせたり、企画書やタイトル案、目次案のアイデアにつながったりしました。今では発想法の勉強として、コピーライターやクリエイターが書いた本を進んで読んでいるくらいです。

 このほかのお薦めとして、社説を読んでみるのもよいかもしれません。同じテーマを扱っていても、新聞によって違った角度から書いているため、いろんな角度からの物事の捉え方の勉強になるからです。比較的短めで、数分で雑談ネタを収集できることもあります。最近は、スマートフォンで社説を読める新聞サイトもあります。

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