写真●「Echo」
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 米Amazon.comは現地時間2016年2月4日、同社が米国で販売している音声アシスタント端末「Echo」で、英Spotifyの有料音楽配信サービスが利用できるようになったと発表した。これにより同サービスの会員は、音声命令でSpotifyの3000万曲以上の楽曲を楽しめるようになった。

 EchoはこれまでもSpotifyのモバイル端末用アプリからBluetooth経由で楽曲を再生することができた。だがEchoは新たに、モバイルアプリを経由することなく直接インターネットからストリーミング配信する「Spotify Connect」に対応した。またSpotifyの同機能には端末間連係機能があり、Echoもこれに対応した。これにより外出時にスマートフォンで聴いていたSpotifyのプレイリストやアルバムを、帰宅時にEchoに引き継いで聴くことができる。

 Spotifyには、シャッフル再生だけが可能な広告付きの無料サービスと、広告なしで、高音質、オフライン再生、スキップ再生などが可能な月額9.99ドルのサービス「Spotify Premium」があり、Echoが対応するのは後者となる。なお米国では、Amazonの映像配信端末「Fire TV」「Fire TV Stick」もすでにSpotifyに対応している(関連記事:Amazon.com、ストリーミング端末「Fire TV Stick」を39ドルで発売へ)。

 Echoは高さ23.5cm、直径8.3cmの円筒形の端末。本体には2つのスピーカーと7つのマイクを内蔵しており、ユーザーが合図の言葉を話したあと、質問や命令をすると、単語を調べたり音楽やニュースを流したりする。Echoで利用できる音楽サービスには、このほか「Amazon Music」「Prime Music」「iHeartRadio」「TuneIn」「Pandora」がある(関連記事:Amazon、音声アシスタント端末「Echo」を全米の提携小売店で販売へ)。

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