写真●「Echo」
写真●「Echo」
[画像のクリックで拡大表示]

 米Amazon.comは現地時間2015年11月10日、家庭用音声アシスタント端末「Echo」(写真)を提携する全米の小売店で販売すると発表した。今後数週間以内、ホリデーショッピングシーズンが始まる前までに、Home Depot、Staples、Sears、Brookstone、RadioShack、Fred Meyer、P.C. Richard & Sonなどの合計3000以上の店舗で販売を開始するとしている。

 Echoは高さ23.5cm、直径8.3cmの円筒形の端末。本体には2つのスピーカーと7つのマイクを内蔵しており、ユーザーが合図の言葉を話したあと、質問や命令をすると、単語を調べたり音楽やニュースを流したりする。Amazonは当初米国の「Amazon Prime」会員を対象に招待制でEchoを販売していたが、今年7月に同国で一般販売を開始し、価格をそれまでの199ドルから179.99ドルに引き下げた。

 このEcho端末で利用できる機能は、Amazonの音楽配信サービスなどからの音楽再生、ラジオ局のニュース、天気予報、各種情報再生、アラーム、タイマー、Wikipediaの情報検索、ショッピングリストやTo-doリストへのアイテム追加など。このほか同社は昨年11月にEchoを発売して以来、同端末にさまざまな機能を追加している。

 例えば今年4月には、インターネットラジオ「Pandora」、道路交通情報、スポーツ情報を利用できるようにし、オランダRoyal PhilipsのLED照明「Philips Hue」や米Belkinの電源器具「WeMo」などを操作できる機能も追加した。今年10月には地域口コミ情報サイト「Yelp」のサービスを利用できるようにした。またAmazonはEchoに採用しているクラウドベースの音声アシスタントサービス「Alexa」をサードパーティーのハードウエアやソフトウエアと連係させるためのAPIとソフトウエア開発キット(SDK)を公開している(関連記事1関連記事2)。

[発表資料へ]