画面●ShadowProtect SPXの画面
画面●ShadowProtect SPXの画面
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写真●ストレージクラフトテクノロジーでジェネラルマネージャーを務める岡出明紀氏
写真●ストレージクラフトテクノロジーでジェネラルマネージャーを務める岡出明紀氏
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 ストレージクラフトテクノロジーは2015年5月19日、Linuxサーバー向けのイメージバックアップソフト「StorageCraft ShadowProtect SPX」(画面)を発表した。Windows版「ShadowProtect」のLinux版に当たり、Linuxでも安価にDR(災害復旧)サイトを実現できる。7月1日に販売開始する。販売目標は2018年までに年間10億円で、Linux版が全体の2割を占める予定。ジェネラルマネージャーの岡出明紀氏(写真)は、「クラウド環境ではLinuxの需要が大きい」とLinux版の意義を説明する。

 ShadowProtect SPXは、OSを含めたドライブのイメージを丸ごとバックアップする(関連記事:ラネクシー、企業向けWindowsイメージバックアップソフトの新版を発表)。特徴の一つは、物理サーバーのバックアップイメージを仮想サーバー上にリストアするなど、物理環境と仮想環境の垣根を越えてサーバー環境を移行できること(関連記事:イメージ・バックアップは異機種間での「システム移行」に使う)。ハードウエア仕様が異なる異機種間でも問題なく移行できるように、デバイスドライバーを自動的に調整する仕組みも備える。

 もう一つの特徴は、DRサイトを約20万円と安価に実現できること。価格(税別)はバックアップ対象サーバー当たり11万7600円で、オプションライセンスによってDRサイトを実現する。バックアップイメージを遠隔地にレプリケーションするオプション機能は、専用の高速プロトコルなら転送設定当たり3万4400円、FTPなら1万7200円。レプリケーションしたバックアップイメージを仮想サーバーイメージの上に事前にリストアしておき、有事の際に仮想サーバーを立ち上げるだけでサーバーを復旧できるようにするオプション機能は、3万4400円。

 スケジュールバックアップ機能や、前回バックアップしたときからの差分だけをバックアップする機能がある。スナップショット機能を備えており、業務時間中にアプリケーションを止めずにバックアップできる。