ソフトバンクが2015年2月に発売する、ヒューマノイド型のロボット「Pepper(ペッパー)」(関連記事:ソフトバンク、家庭向けの人型ロボット「Pepper」を2015年2月に発売)。筆者はクリエーター向けに限定販売されたペッパーに実際に触れ、前編でレポートした。
後編の今回は、Pepperのアプリ開発環境を解説し、さらに人型のインタフェースを持つロボットゆえの今後の展開を考える。
難易度は高くないPepperアプリの開発環境
アプリマーケットからダウンロードするだけでなく、Pepperを動かすためのアプリを開発することもできる。そのためにあるのがChoregraphe(コレグラフ)というツール。詳細は不明だが、ソフトバンクはChoregrapheで作ったアプリを誰でもストアで公開できるようにするという(写真1)。
既にソフトバンクは、最高賞金100万円を掲げて「Pepper App challenge 2015」というイベントを開催することを明らかにしている。市井の開発者に、Pepperで動くアプリ開発に興味を持ってもらうためだろう。
このようにアプリ開発をオープンにする戦略は、App StoreやPlay Storeを模したものになっている。個人から企業まで多様なアプリが群雄割拠することでスマートフォンのようなエコシステムを構築する狙いだろう。魅力的なアプリがそろっていれば、ハードウエアとしてのPepperの魅力も増す。
ソフトバンクは、Pepperアプリの開発に興味はあるが、実機を所有していない開発者に向けて「アトリエ秋葉原」というスペースを設けた。予約していけば、Choregrapheで作成したアプリをPepperの実機で試せる。