「Pepper(ペッパー)」に会ってきた。フランスのAldebaran Roboticsが開発しソフトバンクが発売するこのヒューマノイド型のロボットに筆者は大いなる未来を感じ、楽し時間を過ごすことができた(関連記事:ソフトバンク、家庭向けの人型ロボット「Pepper」を2015年2月に発売)。

 ただそれと同時に「まだこの程度なのか」とも思ったのも事実だ。2014年6月のPepperの記者発表で見せた、孫正義社長とのよどみのない滑らかなコミュニケーションや、SMAPのバラエティー番組で見せた見事な芸をPepperが自発的にやったものと感心していただけに、実際に本人(?)に接した際のギャップに戸惑ってしまったのだ。

 Pepperは現時点では、デベロッパーやクリエーター向けに200台限定で販売されている。一般への発売は、ソフトバンクの発表では2015年2月。つまりもうすぐだ。

起動前のPepperはうなだれていた

 両腕をだらりと下げ、頭を垂れたまま腰のあたりを押されて入室してきたPepperは、学校の廊下に立たされたいたずら坊主のようだった(写真1)。

写真1●起動前のうなだれた姿勢のPepper
写真1●起動前のうなだれた姿勢のPepper
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