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芦屋広太一つ上のヒューマンマネジメント

5分で人を育てる技術 (36)“理解が浅い人”と“理解が深い人”の8つの違い(前編)

2007/11/20

 前回2回前3回前の3回を使って私は小島に「仕事が速い人の7つの特徴」を説明しました。

 小島はまだ若く経験が不足しているため,仕事の段取り,進め方に関して十分なスキルが習得できていませんでした。そこで,小島の指導をさせている岡田が夏季休暇で会社を休んでいるとき,3日間をかけてこのあたりの考え方,ノウハウを教えたのでした。

 さて,今回も小島に教えたときのエピソードを紹介します。岡田は小島に「仕事のスピード」を高めてほしいと,厳しく指導していました。このために岡田が必要と考えたのが「理解を深める」ということでした。

 私が考える「思考力」分野にはいくつかのサブドメインがあるのですが,理解力はその重要な能力の一つです。

 岡田は事あるごとに小島に「理解が浅い。もっと深めてほしい」と言っていましたが,小島はその必要性が分かっても,「どうすれば理解が深まるのか」について明確に答えが出ず,戸惑っていました。

 あるとき,岡田は小島に「販社への提案」の資料構成を考えるように指示したまま,外出したときがありました。小島は机で頭をひねってずっと動きません。そこで,私が別室に呼んで話をすることにしたのです。

 今回は,“仕事に役立つ7つの科目”の「(5)思考力」に関する「理解のメソッド」がテーマです。

 なお,今回は「芦屋式『理解が浅い人と理解が深い人の8つの違い』スキルアップ・シート」のうち,前半の4つを付録としてPDFファイルで用意しました。次回提供予定の後半4つとともにぜひご活用下さい。

“理解が浅い人”と“理解が深い人”には明確な違いがある

芦屋:小島,どう?岡田の言うことが分かるか?

小島:・・・言っていることは分かります。ここにきて理解が浅いということも自覚しました・・・でも,理解を深めるためにどうすればいいのか・・・。

芦屋:そうか。まあ,難しいと思うよ。最初は・・・まあ,人によって理解力というのは差があるな。子供の頃から理解を深める訓練をしてきた人は意識しなくても深いし,理解が深くならない過ごし方をしてきた人は大人になっても・・・社会人になっても・・・理解が浅い。

小島:生まれつきでしょうか?

芦屋:・・・僕は今まで,多くの人の理解力を見てきたけど,確かにそういう部分・・・生まれつきの部分はあると思う。でも,生まれつきだけでは,難しいことをすべて理解するのは無理なんじゃないかな。

小島:というと,訓練の方法はあると?

芦屋:そうだと思う。

小島:それは,聞きたいところですね。

芦屋:なら,少し話そう・・・当然,僕の考えを君が鵜呑みにしてはいけないと思うけど,君のヒントになれば・・・いいか,僕は今までいろんなことをいろんな人と一緒にやってきたけど,その中で気づいたことは,明らかに「理解が浅い人」と「理解が深い人」がいるということなんだ。これを今からホワイトボードに書くよ。

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著者プロフィール

芦屋 広太(あしや こうた)
 システムアナリスト/教育評論家。SE,PM,システムアナリストとしてシステム開発・システム統合などを経験。この過程で調査・分析した内容を「ヒューマンスキル教育」としてモデル化。将来を担う人材研究に利用する。著書にITproでの連載をまとめた「ITエンジニアのための人を動かす9の基礎力と27のエクササイズ」(日経BP社),「ITエンジニアのための仕事を速くする7の基礎力と9のエクササイズ」(同),「「たった一行」で思いどおりに仕事を動かすメールの書き方・返し方(インプレスジャパン),「仕事を成功させる[芦屋式]コミュニケーション5つの技術」(ソーテック),「IT教育コンサルタントが教える 仕事がうまくいくコミュニケーションの技術」(PHP研究所),「SEのためのヒューマンスキル入門」(日経BP社),「Dr芦屋のSE診断クリニック」(翔泳社),「話し過ぎない技術(毎日コミュニケーションズ)」などがある。Twitter:@hongojk、facebook:kouta asiya(clinic@a-ron.net)。

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