米Rambusと韓国Hynix Semiconductorのあいだで争われているメモリー関連技術の特許訴訟で,カリフォルニア州北地区連邦地方裁判所は審理の進行を一時停止する。Rambusが米国時間8月22日に明らかにしたもの。
Rambusに対しては米連邦取引委員会(FTC)が8月2日,「違法な手段でDRAM市場を独占している」との見解を表明した( 関連記事 )。これを受け同地裁は2007年2月2日まで,またはFTCがRambusに最終的な命令を出すまで審理の進行を停止する。
審理進行を一時停止した理由について,同地裁は「FTCがSDRAMおよびDDR SDRAMに対するロイヤルティ率を設定すると,問題が解決する可能性がある」と説明したという。
両社の係争は,2000年8月にHynixがRambusを訴えたことに始まる。Hynixは「Rambusの11件の特許が無効であり,侵害はない」と主張。Rambusはこれに反訴した(関連記事その1,その2)。その後,審理の対象は10件の特許に絞られた。
そのうえでカリフォルニア州北地区連邦地裁の陪審員団は,Rambusの受け取る損害賠償額を3億690万ドルと算出したが,同地裁の判事は1億3360万ドルに減額するよう求め,Rambusはこれに受け入れていた。
Rambusは,特許を侵害しているメモリー製品の製造,使用,販売,輸入の恒久差し止め命令も求めており,この判決は今夏に言い渡される見通しだった。
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