米BEA Systems,米BMC Software,米Cisco Systems,米Dell,米EMC,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,米Intel,米Microsoft,米Sun Microsystemsの10社は,XMLベースのITリソース用モデル化言語「Service Modeling Language(SML)」の草案を公開した。10社が米国時間7月31日に明らかにしたもの。草案は2006年終わりごろ標準化団体に提出する予定だが,具体的な団体名については公表していない。

 SMLは,ネットワークやサーバーなどのハードウエア,アプリケーションなどのソフトウエア,サービスといったITリソースに関する情報を,ベンダー非依存の共通言語で記述してモデル化する。米メディア(InfoWorld)によると,Microsoftの開発したモデリング技術「System Definition Model(SMD)」がベースという。

 ITリソースのモデルを階層化し,再利用可能なビルディング・ブロックとして扱うことができる。「各サービスなどを個別に記述する必要がなくなるため管理が容易になり,コストの削減とシステムの簡素化につながる」(10社)。

 さらに10社は,ネットワーク装置,OS,ストレージ機器,パソコン,サーバー,Webサーバー,ディレクトリ・サービスなど一般的なITリソースを記述できるようにするため,主なモデルをライブラリとして用意する。

 なお米メディア(CNET News.com)は,既に「Visual Studio 2005」がSDMに対応しており,MicrosoftのWindows&エンタプライズ管理部門担当副社長であるKirill Tatarinov氏が「今後リリースするすべての管理ソフトウエアおよびOSで,SMLの利用を2007年から始める」と述べたと報じている。また同氏は,「SMLは業界団体Distributed Management Task Force(DMTF)の定めた標準仕様Common Information Model(CIM)を補完する」と話したという。

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