米Solid Information Technologyが,オープンソース・データベース管理システム(DBMS)「MySQL」向けのオープンソース・ストレージ・エンジン「solidDB Storage Engine for MySQL」を,米国時間4月17日に発表した。カリフォルニア州サンタクララで4月24日に開幕するMySQLユーザー会議MySQL Users Conferenceに合わせ,試作版のダウンロード提供を開始する。
Solid社は,高い処理能力と可用性が求められるミッション・クリティカルな環境向けのデータベース・エンジンを手がける。同社の製品は,「全世界で300万件以上の導入事例がある」(Solid社)。
solidDB Storage Engineはデータベースにトランザクション処理機能などを付加するためのストレージ・エンジン。MySQLをミッション・クリティカルな用途に適用可能にするという。Atomicity(原子性),Consistency(一貫性),Isolation(隔離性),Durability(耐久性)を保証するACID対応が特徴で,オンライン・バックアップ機能を備える。複数の通貨に対応しており,パラメータの動的設定が可能。
solidDB Storage EngineのソースコードにはGNU Public License(GPL)を適用し,2006年7月にベータ版を公開する。正式版は2006年第4四半期に利用可能とする。
なお,最近オープンソースのデータベース用ストレージ・エンジンを手がける企業に対し,米Oracleが積極的にアプローチしている(関連記事)。2005年10月には「InnoDB」を手がけるフィンランドInnobaseを,2006年2月には「Berkeley DB」を手がける米Sleepycat Softwareを買収した。
InnoDBとBerkeley DBはいずれもMySQLに採用されているストレージ・エンジン(関連記事)で,MySQLでトランザクション機能やホット・バックアップ機能を使用する際に標準的に使われる(関連記事)。Innobase社とスウェーデンMySQLが締結したInnoDBに関する契約は,2006年に更新時期を迎える。Oracle社は,MySQL社との契約を延長するための交渉を行うとしている。
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