米WebSideStoryは米国時間2月15日,主要検索サイトにおいて商品を検索したユーザーが実際に購入を行った割合(購買率)を調査した結果を発表した。1月に行なった調査の結果,対象となったAOL Search,MSN,Yahoo!,Googleのうち購買率が最も高いのはAOLで6.17%だった。MSNが6.03%,Yahoo!が4.07%で続き,Googleは最下位の3.83%だった。

 購買率の違いについて,同社コンサルタントのAli Behnam氏はユーザー層の違いを挙げている。同氏によれば,Googleは男性中心でコンピュータ通が多く,Yahoo!は家族向けという印象があるという。

 「豊富はコンテンツやサービスを提供するポータル・サイトとしてAOL,MSN,Yahoo!はより購入に結びつきやすいユーザー層を引きつける傾向にあるようだ。一方,Googleでは,それよりも購買意向が低く,ネットサーフィンをするだけのユーザー層が集まっているのかもしれない」(同氏)

 同社によれば,すべての検索エンジンの平均購買率は1.97%なので,これら4つの主要検索エンジンは平均を大きく上回っている。なお,2005年10月~12月までの平均購買率は2.3%だった。

 同調査は,投資対効果ではなく購買率に着目したもの。サンプルとなったショッピング・サイトは年間売上高が30億ドル以上のサイトに限定して行なわれている。

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