米Xerox社は,2005年第4四半期と通期の決算を米国時間1月25日に発表した。同期の純利益は,前年同期比18%増の2億8200万ドル(1株あたりの利益は27セント)だった。売上高は,為替の影響を受けて2%減の42億5000万ドルとなったが,この影響を除いた場合は1%の増収だった。

 粗利益率は41.4%を達成しており,経営キャッシュフローは6億3100万ドルだった。

 同期は,カラー製品が好調で,売上高が前年同期から17%増加した。カラー製品は,売上高全体の32%を占めている。製品販売後のインクやトナーの販売,リース料などの売上高が占める割合は70%だった。 「第4四半期は,粗利益率が向上し,コスト削減や経営上の改善がみられ,予想通りの業績を達成した。装置の売上高が,複合機への移行や低価格システムの好調な売れ行きに影響を受けた。同時に,エントリー・レベルのカラー製品とオフィスのデスクトップ向けに複数機能を提供する製品の需要が高かった」(Xerox社会長兼CEOのAnne M. Mulcahy氏)。

 通期でみると,純利益は前年から9%増の9億78万ドル(1株あたり利益は94セント)だった。売上高は,前年と同じ157億ドルで,装置販売からの売上高は45億ドルで前年から1%の増収となった。同社は,2006年第1四半期における1株あたりの利益として20~23セントの範囲を予想。通期における1株あたりの利益として,1~1.07ドルの範囲の上限近くになるという予測を発表している。また,同社は5億ドル分の自社株の買戻しを計画していることも明らかにしている。

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