米Xeroxが,電子写真式カラー・プリンタで使用可能な感圧複写用紙(ノンカーボン用紙)「Xerox Premium Digital Carbonless paper」を米国時間1月20日に発表した。Xerox社は「業界で唯一の用紙」としている。

 新しいコーティング技術を開発したことで,プリンタ内に通す用紙に定着ローラーなどで圧力や熱を加えても,内部を汚さずに済むようになった。この用紙にペンで記入すると,コーティングされたカプセルが壊れ,下にある紙に複写できる。

 「迅速かつ経済的に,カラフルなロゴなどをノンカーボン用紙に印刷できる。色をつけて伝票を読みすくすることで書き間違いを防ぎ,記入にかかる時間を減らせる」(同社)

 さまざまなサイズや仕様の用紙を用意するほか,顧客の要求に応じてカスタム化も可能。オフィス用カラー・プリンタ「Phaser 8400」「DocuColor 12」,大量プロダクション用カラー・プリンタ「DocuColor Digital Presses 2060」「同2045」「同5252」「同6060」「同8000」のほか,各種白黒プリンタ,プロダクション製品系列「DocuTech」「Xerox Nuvera」で使用できる。プロダクション製品で使用する場合には,無料のソフトウエア・アップグレードが必要。

 Xerox Premium Digital Carbonless paperは,米国,カナダ,欧州で2月1日より利用可能とする。中南米,東欧などのその他の地域では,3月1日からとなる。

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