米Apple Computerは米国時間1月18日,2006会計年度第1四半期(2005年10~12月期)の決算を発表した。売上高は57億5000万ドルで,前年同期の34億9000万ドルから65%成長した。純利益は5億6500万ドル(希薄化後の1株当たり利益は65セント)で,前年同期の2億9500万ドル(同35セント)からほぼ倍増した。Apple社によると,「過去最高の売上高と純利益」。

 同社は2005会計年度第4四半期(2005年7~9月期)の決算発表時に,当期の売上高を約47億ドルと予測していた。

 当期の粗利率は27.2%で,前年同期の28.5%からやや低下した。当期は海外における売上高が全体の40%を占めた。

 同社が当期に出荷を始めた「Macintosh」製品は前年同期比20%増の125万4000台,「iPod」製品は同207%増の1404万3000台となった。

 米メディア(CNET News.com)によると,当期におけるiPodの売上高は29億ドルで,全体の半分以上を占める。

 Apple社CEOのSteve Jobs氏は,「当期はiPodの販売台数が約1400万台に達し,予定より5~6カ月も前倒しでIntelプロセサ搭載Macのリリース体制を整えることができた」と述べている。同社CFOのPeter Oppenheimer氏は,2006会計年度第2四半期(2006年1~3月期)の決算について,「売上高は約43億ドル,GAAP(会計原則)ベースの希薄化後の1株当たり利益は約38セント,非GAAPベースの同利益は約42セントになる見通し」と予測した。

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