米Red Hatは,主要オープンソース・ソフトウエア・スタックの認定とプロダクション・サポートを提供する新しいサービスを米国時間12月6日に発表した。2006年初旬からRed Hat Networkを通じてオンラインで提供される。

 オープンソース・アプリケーション・スタックの簡略化と標準化を目的として,同社は3種類の新しいアプリケーション・スタック「Web Application Stack」,「Java Web Application Stack」,「Enterprise Java Stack」を提供する。開発者は基盤となるプラットフォームの設定ではなく,アプリケーションに注力できるようになるという。それぞれのスタックは,企業向けOS「Red Hat Enterprise Linux」上で動作し,サブスクリプション方式で利用できる。

 Web Application Stackは,シンプルなWebサイトとアプリケーション向けのスタック。LAMPコンポーネント(Apache HTTP Server,MySQLデータベース,PHP記述言語)のサポートが含まれる。PostgreSQLデータベースを選択することもできる。

 Java Web Application Stackは,よりダイナミックなWebアプリケーション向けのスタック。Web Application Stack(LAMP+PostgreSQL)のすべてのコンポートに加え,Apache Tomcat ServletとJSPコンテナもサポートする。Apache Struts,Apache Axis,Spring,Hibernate,Lucene,Ant,Junit,Jython, Log4Jといった主要Java開発ライブラリとツールやXMLライブラリのアップデートとサポートも含まれる

 Enterprise Java Stackは,Java Web Application Stackがサポートするすべてのコンポーネントに加え,ObjectWebコンソーシアムのJOnASプロジェクトをベースとするJavaアプリケーション・サーバーをサポートする。

 同日発表されたRed Hat認定スタックのサブスクリプション料金は,サーバー1台につき599ドルから。その他の詳細は,同社Webサイトに掲載されている。

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