米Googleは,企業/大学/政府機関などの組織向け検索アプライアンス「Google Search Appliance」の導入促進を目的とした乗り換えキャンペーンを米国時間11月8日に発表した。同社が公式ブログで明らかにしたもの。
同キャンペーンは,既存の検索システムを年内にGoogle Search Applianceに切り替える組織に対し,中小企業向け検索アプライアンス「Google Mini」を無料で提供するというもの。
Google Search ApplianceとGoogle Miniは,ハードウエアと検索ソフトウエアを組み合わせたアプライアンス製品。イントラネットや外部向けWebサイト内のコンテンツをインデックス化して,Google社のサイトで提供されている検索エンジンと同等の検索機能を利用できるという。より大きな組織向けのGoogle Search Applianceでは,データベース内のデータを検索できる機能を提供し,英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,日本語による管理が可能になっている。
Google Search Applianceは,検索規模に応じて3モデルが用意されている。Google Miniは,最大10万件のドキュメントを検索でき,通常2995ドルで提供されている。
米メディアの報道(InfoWorld.com)によると,同キャンペーンは,企業向け検索/プロセス管理ソフトのプロバイダである米Verityからの顧客取り込みを狙っているという。Verity社は同月4日,英Autonomyに約5億ドルで買収されることを発表している。
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