米Googleは,企業/大学/政府機関など向けの検索アプライアンス「Google Search Appliance」の新モデルを米国時間6月2日に発表した。同アプライアンスを使用すると,Google社のサイトで提供されている検索エンジンと同等の検索機能を組織のWebサイトやイントラネットで利用できるという。価格は3万2000ドルから。

 新しいGoogle Search Applianceは,既存モデルに比べ処理能力が高く毎分300回の問い合わせに対応可能。検索対象のドキュメント数も,これまでの15万件から1500万件に増えた。検索用インデックス作成を自動的に行う機能を備え,常に最新の検索結果が得られるよう情報を更新する。

 検索規模に応じて以下の3モデルを用意する。

・GB-1001:
 最大で約150万件のドキュメントを検索対象にできる。中規模企業や部門向け

・GB-5005:
 より高い処理性能を提供するための自動フェイル・オーバー機能を備える

・GB-8008:
 大規模な事業部門で利用可能な処理能力を持つ

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,基本モデルのGB-1001は2Uラックに格納可能でき,検索対象ドキュメント数150万件という値は従来モデルに比べ5倍高い処理能力に相当する。GB-5005とGB-8008は,GB-1001をクラスタ化したモデル。

 また別の米メディア(CNET News.com)によると,最上位モデルの価格は17万5000ドルという。

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