米消費者製品安全委員会(CPSC)と米Hewlett-Packard(HP)は米国時間10月14日に,HP社製品の自主回収について明らかにした。HPおよびCompaqブランドのノート・パソコン用バッテリ・パックに不具合が認められたもの。

 当該バッテリ・パックは世界で約13万5000個(米国の約8万5000個を含む)にのぼる。

 CPSCとHP社は,不具合による内部ショートから,バッテリ・セルの過熱やプラスチック・ケースの変形,もしくは発火を引き起こす可能性があると警告。HP社はすでに16件の過熱報告(米国が4件)を受け取っており,「わずかな」(同社)製品破損が4件(米国が1件)で,負傷などの報告は受け取っていないという。

 対象となるバッテリ・パックのバーコード番号は「GC」「IA」「L0」「L1」で始まる。2004年3~9月に中国と台湾で製造され,2004年3月~2005年5月にHP社のオンライン・ストアや小売店で,単体あるいはノート・パソコンに内蔵したかたちで販売されたもの。

 当該バッテリ・パックを搭載している可能性のあるノート・パソコンは以下の通り。なお詳細な情報はHP社のサポート・サイトで提供している。

■「HP Pavilion」
    dx4000           ze4400       ze5400
    dx5000           ze4500       ze5500
    zd8100           ze4600       ze5600
    ze4100           ze4700       zv5000
    ze4100/xt1xx     ze4800       zv5200
    4200             ze5155       zx5000
    ze4200           ze5200       zx5200
    ze4300           ze5300
■「Compaq Presario」
    1100             X1000
    2100             X4000
    2500             X5000
    R3000            X6100
    R3200
■「HP Compaq」
    nc6000           nx9008 
    nc8000           nx9010
    nw8000           nx9100
    nx5000           nx9105
    nx6130           9000
■「Compaq Evo」
    n1010v
    n1050v

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