米Symantecは,米テキサス州ヒューストンのソフトウェア著作権侵害に関する裁判の結果,100万ドルを超える損害賠償金を勝ち取った。同社が米国時間9月28日に発表した。被告の男性は,司法取引の一環として訴因のひとつである商標権侵害の罪を認めており,賠償金の支払いに合意した。

 この告発は,Symantec社とその他のソフトウエア企業が行なった調査が起点となったもの。調査で得た情報を基に,州警察と米連邦捜査局(FBI)の1年間に渡る捜索を続け,検察側が告発するに至った。

 11月に被告が経営するMicrosource Internationalの捜索が行なわれ,5100部を超えるSymantec社の偽造ソフトウエアが押収された。また,押収書類から,被告が2002年4月から2004年10月の間に小売価格にして990万ドル分の同社の偽造ソフトウエアを販売していたことが明らかになっていた。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,司法取引によりSymantec社への100万5000ドルに加え,米Microsoftにも9万5000ドルの賠償金が支払われることになっている。

 Symantec社によれば,同社は不正ソフトの販売に関する民事/刑事訴訟を通じて2003年9月から計1950万ドル以上の損害賠償金を勝ち取っている。

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