米Trusted Computer Solutions(TCS),米Red Hat,米IBMは,Red Hat社の企業向けLinux「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の次期版に関し,情報セキュリティ国際評価基準「Common Criteria(CC)」の保証レベル4(EAL 4)認定を取得するための手続きに入ったことを明らかにした。3社が米国時間9月27日に発表した。認定取得の手続きは,9月に入って開始されたという。

 Red Hat社によれば,2006年に一般公開が予定されているRHEL 5が正式に「National Information Assurance Partnership(NIAP)」の「Common Criteria Evaluation and Validation Scheme(CCEVS)」認定を受けるためのプログラムに正式に登録された。この認定取得に向けて,同社はTCS社とIBM社の支援を受けている。認定を取得することにより,RHELは政府機関のセキュリティ基準に準拠することが証明される。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,RHEL 5の EAL 4 取得に向けた評価は,まずIBM社の「xSeries」,「pSeries」,「zSeries」,「BladeCenter」で行なわれている。

 RHEL 4は,EAL 3認定を取得している。競合会社である米Novellの「SUSE LINUX Enterprise Server 9」は,2月にEAL 4を取得している。

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