米Novellは8月9日,コミュニティ・ベースでLinuxディストリビューションを開発するopenSUSE projectのWebサイト「opensuse.org」を開設した。同時に,次期版であるSUSE Linux 10.0のべータ1を公開した。

 米Red Hatは,Fedora ProjectでコミュニティとともにFedora Coreを開発,その成果を商用版であるRed Hat Enterprise Linuxに取り込んでいる。2005年6月にはFedora Foundationの設立を発表,Red Hatからの独立性を高めることで,より多くの開発者の参加を促そうとしている(関連記事

 米Novellの狙いは,openSUSE projectにより開発のプロセスをよりオープンにすることで,Fedora Projectに対抗し,コミュニティの開発者の開発力やフィードバックを取り込み,SUSE Linuxの品質の向上とユーザー層の拡大を図ることと見られる。

 openSUSE projectが公開したロードマップによれば,2005年8月18日にはSUSE Linux 10.0 ベータ2,8月25日にベータ3,9月1日にベータ4,9月9日にリリース候補版1(RC1)を公開する予定という。その次のバージョンとなるSUSE Linux 10.1は,9月28日にアルファ・リリースのスナップショットを公開するとしている。

(高橋 信頼=IT Pro)