米Googleは,ユーザーがセキュアな無線接続を確立するためのクライアント・アプリケーション「Google Secure Access」のベータ版を米国時間9月20日に公開した。同ソフトは,同社サイト(http://wifi.google.com/download.html)からダウンロードして無料で利用できる。
このプログラムに関するFAQページ(http://wifi.google.com/faq.html)には,未発表の「Google WiFi」についての記述がある。
そこでは,「Google Secure AccessによりGoogle WiFiを利用する際に,より安全な接続が可能になる」と説明されている。同サービス向けに提供されるGoogle社のVPN(仮想プライベート・ネットワーク)サーバーを経由して,インターネット・トラフィックが暗号化されるという。そのため,ユーザーのプライバシが守られると説明している。
また,同ページによれば,同ソフトが利用できるのは,現在,米サンフランシスコ・ベイ・エリアのGoogle WiFiロケーションに限定されており,他のロケーションでも利用できるはずだが,まだテストが行なわれていないとしている。
米メディアの報道(InfoWorld)によると,同社は4月からサンフランシスコのユニオン・スクエアにおいて,無料ホットスポットのスポンサーとなっている。また,8月には,Business 2.0誌において,同社が光ファイバーの買い付けを始めたという噂が掲載された。そのため,業界の観測筋は,同社が何らかのアクセス・サービスの提供を始めるとみており,Wi-Fiを使ったサービスである可能性があると推測していた。
現在,Google Secure Accessのダウンロード・ページ(http://wifi.google.com/download.html)から同プログラムを入手することはできるが,URL「http://wifi.google.com」にアクセスすると通常の検索ページにリダイレクトされる。
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