9月のPCサーバー導入，台数はHP，ユーザー数は10カ月ぶりにデルとHPが同数で首位

　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で，2008年9月に導入したパソコン・サーバーのメーカーと台数を聞いた（複数回答）。

　9月導入分のパソコン・サーバーの1回答平均台数は13.0台で，前月2008年8月実績の平均10.6台に対して約23％アップ。前年同月（2007年9月実績）の平均11.3台に対しても約15％の増だった。しかし過去1年（2007年9月実績以来の13カ月）の平均値14.6台は下回った。

　今回も前月2008年8月実績に続いて「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入回答はなし（2008年4月実績を最後に，本調査でパソコン・サーバーに対する大量一括導入回答はない）。大量一括導入回答分を除外した実質平均台数の過去1年の平均値12.3台に対しては，今回の2008年9月実績は6％弱上回った。

　メーカー別の導入台数は，日本ヒューレット・パッカード（HP）が2008年6月実績（2008年7月調査）以来3カ月ぶりに首位。導入ユーザー数はデルが25カ月連続（2006年9月実績（2006年10月調査）以来）の首位となったが，今回は日本HPも67票でデルと同数の首位に立った。日本HPは2007年11月実績（2007年12月調査）でも，導入ユーザー数でデルと同数の首位（56票）を記録しており，奇しくもデルのパソコン・サーバー導入ユーザー数25カ月連続首位の中で，15回目と25回目が日本HPとの同数首位だったことになる。

■調査概要
　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に，回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で，「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
　本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている（「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば，「全社情報システム部門」に限定せず，「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も，有効な回答者として認めている）ため，「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
　2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で，当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など，異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年10月調査では，パソコン・サーバーでは6210台（1回答当たり約26.2台に相当）の回答を，無効として集計対象から除外してある。
　調査実施時期は2008年10月中旬～下旬，調査全体の有効回答は3124件，「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務（企画立案・設計・開発・運用・予算承認など）を担当している」とした実質的な有効回答は1247件。

図●前月（2008年9月）のパソコン・サーバーの導入台数（n=237）